生物学研究者の言いたい放題ブログ

とある大学の生物学研究者が書きたいことをひたすら書くブログ

研究者はMacか?Windowsか?

研究者同士でよく話題になるのが、研究者はMacを使うべきか?Windowsを使うべきか?というどうでも良い(けど好きな)議論である。結論から言うとどちらも使える、どちらも使うのが一番ということである。バイオインフォマティクスの方々、こだわりの方々には申し訳ないが、ごく一般的な生物学研究者ということでひとまずLinuxは除外させてもらいたい。

実はこの文書の85%はWindowsコンピューター上で書かれている。残りの15%はMac。そう自分は両刀使い(コンピューター的な意味で)なのである。さらに両方ともそれなりにディープに使い込んでいる。ということで、自分は数少ない両方の長所、短所を知っている人間(多分実際は結構いるんだろうが)ということで、生物学研究という視点からMacWindowsの長所短所を書いていきたい。


Windowsの長所

Windowsの長所は何と言ってもmajorityであること、それに尽きる。

最近の研究機器を制御するコンピューターは、ほとんどがWindowsである
付属ソフトもWindowsでしか使えないものも多く、Macのみでは対処できないことも多々ある。

マイクロソフトOfficeと相性が圧倒的に良い
これはこれで一つのトピックとして記事が書けそうなのだが、とにかく細かい操作がWindowsの方がやりやすいように作られている。ちなみに両OSにおいてOffice2016を使用している。

ほとんどの学会や研究会で設置のPCでズレなどが無くプレゼンが可能
学会などに「Macの方は各自持ち込みをお願いします」などと書かれていることも少なくない。私の場合、学会の時は常に何かしらのコンピューターを持ち歩いているので、コンピューターの持ち込み自体は苦にならないが、持ち込みは手続き、確認など色々と面倒である。

プレゼンの時にアダプタがいらないことが多い
プロジェクタとつなげる際に、Macの場合はアダプタが必須である。セミナーに呼ばれていって、アダプタを忘れたときの悲劇といったら...。Windowsの場合は大体OK。ただし最近の小さいPCにはHDMIしか接続端子の無いものもあり、プロジェクタが少し昔の物だったりすると直結できず。実は自分のWin PCがHDMIしかないため、結局HDMIVGAアダプタを買う羽目になった。

事務書類もWindowsで作られている多く、ズレない
研究者は何かと書類を書かなければいけないが、Macでたまにズレることがある。その場合はいちいち見た目をきれいにしなければいけないのだが、Windowsの場合は大体そのままいける = 時間の節約になる。

Windowsの短所

タッチパッドがイマイチ
ノートPCの話になるが、Macと比べるとタッチパッドでの操作が雲泥の差である。Macではトラックパッドとか言う(適当な知識)が、快適すぎる。

iPhoneiPadのとの連携がイマイチ
遊び用途ではなく、最近は結構小さなメモや写真をiPhoneでとることが多いのだが、そのデータ共有のスムーズさはやはりApple同士にはかなわない。もちろん、Evernoteなどを使うことによってWindowsともそれなりにデータを共有できているのだが、Macの気軽さにはかなわない。

Macの長所

見た目・存在感
何と言っても見た目。ドヤ感のすごさではMacの右に出るものはいない。特にノート型であればその圧倒的存在感はWindows PCでは全くかなわない。最近はゴールドなんて色も出てきており、ものすごく欲しい。

トラックパッド
Windowsの短所の項にも書いたが、とにかく快適。初めてMacBook Airを触ったときの直感で操作できる感動は忘れられない。複雑なマルチタッチも覚えれば、それはもう快適。思わず外付けのトラックパッドを買ってしまうレベル。

仮想マルチデスクトップ
実はWindows 10でも採用されているらしいのだが、Macは結構前から仮想マルチデスクトップを採用している。さらに、トラックパッドを使えば一瞬で違う仮想デスクトップへと移動できるため、実際の画面よりもはるかに広く使える。

バイオインフォマティクスに強い?場合も
ごく稀にMacでしか(Linuxを除外しているので)使用できないようなプログラムがある。自分のような中途半端研究者は先人が開拓したものを何とか使うことしかできないので、必然的にMacでないとダメな場面がある。

キーノート
Macユーザー御用達のプレゼンソフト。かっこいい。

Macユーザーと仲良くなれる
大半のMacユーザーにとってWindowsは敵である。そのMacユーザーとの距離を縮めることができる。

Macの短所

ソフトウェア
最近はMacで使えないソフトウェアが多い。共焦点顕微鏡などもそう。あと、OS更新によって過去の財産がばっさり切り捨てられることも。

周辺機器などとの相性
プリンタなんかは最近は全く問題ないんだが、ちょっと特殊な物になるとWinにしか対応していなかったりする。、

Officeがクソ
お願いだからWindowsと操作性を似せて欲しい。さらにクイックアクセスツールバーもなかったりと、細かいところがWindows版とくらべると不便かつ非効率。

アダプタが壊れやすいくせに高い
今までWindowsのノートPCのアダプタを買い換えたことなど無かったが、Macはうんともすんとも言わなくなり、結局買い換え。Amazonで正規のバルク品なるものを買ったが、それでも5000円程度。高すぎる。アダプタが壊れた人は自分の周りにも何人かいるので、特異的な現象ではないはず。

 

 

とまあこんなところだろうか。Macユーザーが増えているとはいっても、やはりminorityであることには変わりがない。裏技でMacに仮想あるいはBootcampでWindowsをのせるという技もあるのだが、そのメリットデメリットはまたそのうち。