生物学研究者の言いたい放題ブログ

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ORCIDは意外に面倒

最近、ORCIDという言葉をよく聞く。論文を投稿する際などにもこのORCIDを入力することが推奨されるのだが、今まで面倒だったので無視してきた。しかし、どうやら多くの科学論文出版社でこのORCIDが使用されているようである。少なくとも最近投稿した某雑誌では両方ともORCID入力欄があり、推奨されていた。

ORCIDとは?

ORCIDとはOpen Researcher and Contributor IDの略である。簡単にいえば研究者ごとに割り振られる固有のIDで、研究版世界共通マイナンバーというとわかりやすいだろうか。
ORCID公式サイトでは利点を以下のように説明している。

ORCID は、永続的で一意的なデジタル ID を付与することにより、あなたと他の研究者を区別し、また論文投稿や研究助成申請などの工程への組み込みにより、あなたの研究業績との自動的なリンクを図り、業績が正しく認識されるように支援します。

ORCIDの利点

結婚による改姓やその他の改名にも対応しているため、名前が変わっても問題なくフォローができる(らしい)。また同姓同名の識別も可能になる。これは論文を書く人、あるいは読む人にとって大きなアドバンテージとなる。

ORCIDに登録してみた

登録は簡単、ORCIDのサイトにいって登録するだけである。
ORCID | Connecting Research and Researchers
後々気がついたのだが、日本語にも対応している。ウェブサイトの右上のEnglishをクリックして日本語を選ぶだけ。何故か日本語にするとOICID IDとIDが二度被る。

さて、タイトルにもあるのだがここからが少々面倒。登録だけで済めば良いのだが、色々なデータを入力しなければならない。学歴、職歴、獲得した研究費などなど...現在の所属を入力した後、ちょと面倒になったのでこれは後日。世界共通標準CV(履歴書)フォームでもあれば色々と使い回せて楽なのだが...
とりあえず登録しただけでも進歩とする。

さて、問題は現在リバイス中の論文に自分のORCIDを載せるかどうかということである。上記の通り、自分の名前と現所属くらいしか入力していない。が、後々のことを考えると、載せておいた方がよいのだろうか?