生物学研究者の言いたい放題ブログ

とある大学の生物学研究者が書きたいことをひたすら書くブログ

過去にいただいた名言1

過去に自分の人生を変える一言となった名言。今回は博士課程に行こうかどうか迷っていた私の背中をぐっと押したとある先生の一言だ。

その先生は私の指導教官ではない。隣のラボの先生なのだが、そのラボの学生からの評判は悪かった。評判が悪いというか嫌われていたのだ。私も最初はその評判を聞いていたので非常に話しかけづらかったのだが、私がよく使用していた共通機器の担当がその先生だったた、必然的に話す機会も多くなった。話してみると単純にとても厳しいだけで別に悪い先生ではなく、学生の評判だけで教員を判断することの愚かさを悟った。

そうこうするうちに色々と深い話をするようになり、将来何をしたいのかという話になった。当時の私は就職か博士課程かの二択で迷っており、とりあえず就活っぽいことを始めながらも博士課程に関する情報を色々集めていた。その時の悩みなどを打ち明けているとその先生はあっけらかんと一言、

「きっと君みたいな子は企業なり公務員なりに就職しても、そのうち辞めて博士課程に行くんじゃないかな。だからどっちを選んでも結局一緒だと思うよ。」

かなり要約しているのだが、こんなようなことを言われた。その一言ではっとした。よく考えてみると自分は頑固で、色々遠回りがあっても何だかんだでやりたいことはやる性格だった。もしかしたら適当に発言しただけかもしれないが、数年の付き合いでそこまで見抜いてしまう先生にちょっと驚いた。その後自分の中では「どうせアカデミックに戻ってくるくらいなら最初から博士課程に行ってしまえ」という結論になり、ダイレクトに外部の博士課程に進学することになった。

「自分もこのように学生の性格を見極めたうえで助言などできたら」と常々思ってはいるのだが、自分が教えてきた学生さんがどのように受け取ってきたかはわからない。

ちなみに私が同級生達に「あの先生、良い人だよ」と言って回ってもその先生の評判が変わることは全くなかった。そこからは学生に一度嫌レッテルを貼られてしまうと評判の回復は難しいということや、教員-学生の関係は非常に難しいということを悟った。

この先生からは直接的にも間接的にも色々学んだ気がする。

以上。