生物学研究者の言いたい放題ブログ

とある大学の生物学研究者が書きたいことをひたすら書くブログ

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

剽窃の定義って何だろうか? 2

以前、剽窃と言っていいのかどうかわからない論文の査読が来たということを書いた。剽窃の定義って何だろうか? - 生物学研究者の言いたい放題ブログ要約すると、 査読した論文に、スペースが無く、複数の単語がつながっている文章がたくさんあった。 ググっ…

学振DCの意義を問う

博士課程に進学する人の憧れ、学振DC。通称学振。これは月に給与が20万ももらえる素敵な制度で、さらに研究費もつくというスペシャルな待遇である。「学振持ち」なんて言葉があるが、学振が無いと収入がゼロになる(RA、TA等を除く)ので、これがあるかない…

研究と競馬1

研究生活と競馬のレースは似ている。先行策が得意な馬もいれば、豪快な追い込みが持ち味の馬もいる。コツコツやるのが得意な人もいれば、ガッと集中してやるのが合っている人もいる。すんなり逃げると持ち味を発揮するけど揉まれるとダメな馬もいれば、併せ…

ライフイベントとかライフワークバランスとか2

男性研究者は直接的な妊娠、出産がない。しかし結婚と子育てというライフイベントはある。これらのライフイベントがどう研究に影響するのか?ちなみに自分の場合、嫁さんは専業主婦なのでそのつもりで読んでいただきたい。まずは結婚。実体験からも周りを見…

海外学振に関する私の経験とイメージ

少し前(多分海外学振の締切前くらい)から、海外学振に関する話題を色々なところで見る。実は私は海外学振経験者であるが、どうも昔のイメージが違って評判が良くないようだ。私は海外学振にはすごく助けられたというか海外学振が無かったら今の自分は無か…

理系研究者はモテない?

私は既婚者だが、よく学生に真面目(?)な相談として理系の大学院生(男)はモテない、彼女できないと相談される。確かに客観的に見て理系大学院生(男)はモテない。しかし、これは明らかに大学院生(男)の努力不足によるものである。研究と同じく、適切…

剽窃の定義って何だろうか?

今日も査読で微妙な論文に出会ったのでとりあえず情報共有。ちなみにタイトルに対する答えは調べてすらいないので、是非教えていただきたい。少し前に査読依頼があったのでとりあえずabstractを確認して引き受けた。そして今日、査読をしようと思って論文を…

科研費の敗因を探る

あの日から5日が経った。未だにシステムの不具合ではないかと期待している(嘘)一方、ショックも過ぎ去り来年度の科研費のリベンジのことで頭が一杯である。しかし「負けに不思議の負けなし」という野村克也氏の言葉もある。少し前にフミコフミオ氏のブログ…

「査読で不正を見破ったときの話」について1

前回、前々回と査読の時に不正を偶然見つけたという体験記を書いた。査読で不正を見破ったときの話1 - 生物学研究者の言いたい放題ブログ 査読で不正を見破ったときの話2 - 生物学研究者の言いたい放題ブログ一部の読者である同業者の方や、検索で来た同業者…

結構きつい論文掲載費

多くの雑誌では論文が掲載された際に論文掲載費が必要となる。ポスドクまでは論文掲載費を気にしたことが無かったのだが、自前の研究費のみで研究をするようになってからは論文掲載費に対してかなりシビアになった。論文投稿先を考えるときに「論文掲載費」…

科研費の無念、リベンジに燃える

ネガティブなことは書きたくないので、今日から一年間のリベンジのために記しておく。タイトルの通り今年度の科研費不採択であった。言い訳は色々あるが、とにかく悔しい。もう既に気持ちは切り替えたので来年度のリベンジに燃えている。問題は今年度の研究…