生物学研究者の言いたい放題ブログ

とある大学の生物学研究者が書きたいことをひたすら書くブログ

TimeTreeアプリは学術的なアプリである

今日、かなり真面目な調べ物をしようと思い「Timetree」という単語をググった。本当にアクセスしたかったサイトは↓のサイトである。
TimeTree :: The Timescale of Life
検索窓に分岐年代(進化の過程でどれくらい昔に共通祖先から別れたのか?)を知りたい生物種名を2つ入力すると、運が良ければその推定分岐年代が帰ってくるという優れものである。例えばHomo sapiensとGorilla gorillaと入力すると、過去に論文で発表されているヒトとゴリラの推定分岐年代リストとその引用元の文献情報が出てくる。私は滅多に使用することがないが、進化生物学者は頻繁に使うのだろう。きっと。

そんな便利なツールなのだが、残念なことに世の中でTimetreeとはよくわからんカレンダーアプリのほうが知名度が高いらしい。もしくグーグル検索用に最適化されているのかもしれない。アプリの情報がたくさん続き、結局、グーグル検索の上から19番目に欲しいサイトの情報があった。

以前はこんなことはなかった。多分2年くらい前にググったと思うのだが、TimeTreeといえば進化のTimeTreeでしょ、と言わんばかりに検索最上位に表示されていた。ややこしいのは本家TimeTreeもアプリのTimeTreeも両方ともTが大文字であることである。アプリの制作者は本家を知っていたのだろうか。

世の中、検索しても無益な情報が氾濫している「検索ノイズ」が問題となっているが、これは我々生物学研究者にとって大きな問題である。最もグーグルを使用する大多数はカレンダーアプリの方を求めてTimeTreeという単語をググるのだろうが...

さてこの本家TimeTree、実はiPhoneのアプリとしてもかなり前から出ている。つまりアプリとしても先輩なのである。私はこのアプリを知ったとき、無駄にiPhoneにインストールしてみたのだが、未だかつて役に立ったことがない。多分、初めてアプリを入れたときに試しにマウスとラットの分岐年代を調べてみたのみで、その後は使ってすらいない。

なぜ開発者達はTimeTreeアプリ(ややこしいが進化の方)を作ったのだろうか。合コンの時にでも分岐年代の話で盛り上がるというのだろうか?そんな合コン絶対に参加したくない(端から見てみたいが)。それとも、出先で急に分岐年代を知りたくなることでもあるのだろうか?

もしこのブログを読んだ方でTimeTreeアプリの正しい使い方?をご存知の方はコメントにでも書いて教えていただきたい。