やる気が出ないのは言い訳
「やる気が出ない」とは最悪な言い訳であり、そんなことを言っている暇があればやる気を出せといいたい。しかし、今の自分は「やる気が出ない」。もう言い訳でも最悪でもいい、やる気が出ない。
裁量労働制だからといってやる気が無いから帰るなんていうことはしない。「やる気が出ないときにやる気を出すための作業」「やる気があってもなくても効率が変わらない作業」も試みた。頭は大して使わず手を動かす実験をやったり、ラボのサンプル整理もやったのだが、それすらやる気がのらない。こんなときはin silicoの解析だとコンピューターの前に座っても、頭がうまく働かない。
ということで駄文を書き連ねているわけであるのだが、実はこういうことは珍しくはない。月に2、3回ある。端からはやる気が無いようには見えないらしいが、ムラっ気のあるタイプである。その分、爆発力はある(つもり)。
おそらく端からはやる気が無い人に見えない理由は、まず人前では決してやる気が無いとは言わないこと、さらには上記のようにやる気が無いときでもできることを準備してあるからであろう。脳の細胞から出るやる気物質(生物学者らしかぬ言葉)をコントロールできないのなら、作業の方でコントロールしてしまえば良いという発想である。ということで、「今日はやる気が出ない」と言っている学生さんたちには、やる気が出ないときにやるべきことをストックしておくことをおすすめする。重要性と緊急性をX軸Y軸にして4分割したときの「重要でもなく急ぎでもない仕事」になるだろう。
自分の場合は、
- ラボの冷凍庫のサンプルを選別し、ひたすら捨てる。
- 机の上を片付けるというか、いらない紙をひたすら捨てる。
- プライマー、プラスミドや抗体の整理をする。
- PCのデスクトップを整理する。
- プレゼンで使えそうな素材をネットで集める。
- そのうちに論文になりそうなプロジェクトのMaterials and Methodsを論文用につらつらと書く。
- そのうちにプログレスレポート等で使いそうな図を作る。
などなど。基本、頭は使わないが時間を食う作業になる。
それにしても今日はやる気が出ない。